中堅管理職サラリーマンのつぶやき日記

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歴史・都市伝説好きなら絶対読むべき!高橋克彦の著書3選

お題「好きな作家」

 

お題スロットに初めて挑戦!

「今回は好きな作家」というお題です。

 

ちょっとオカルトが入っていて、SFチックな物語に惹かれます。

そんな私が大好きな作家は『高橋克彦』先生でございます!

 

目次

 

高橋克彦の経歴と代表作

高橋先生は岩手県生まれで東北地方をこよなく愛している作家です。

作品の多くが東北に関係する内容になっていることからも大いに感じることができますね。

1983年に「写楽殺人事件」で江戸川乱歩賞を受賞しデビューして、「総門谷」「炎立つ」「火怨」などが代表作となっています。

特に「炎立つ」は奥州藤原5代を扱う超大作で、1993年にはNHK大河ドラマにもなっています!奥州藤原氏「3代」ではなく、「5代」という点に注目です!

 

総門谷

私が初めて高橋先生の著書に出会ったのは20年くらい前の夏休みのことでした。

休みですることがなく、できるだけ分厚い文庫本を買おうと思い本屋に行きました。他の文庫本の2倍くらいの暑さがある本があり、それを購入しました。『総門谷』です。

正直そのときはどんな内容か確認して買ったわけではなかったです(笑)

 

 

はっきり言いましょう!

読み始めてから中盤(500ページくらい)まで面白くないです!途中でオカルトチックな話や、UFOなどの話がちりばめられているのでそのあたりに興味がある人は楽しみながら読めるかも知れないですけどね。

第一主人公が200ページくらいまで登場しません。斬新すぎます(笑)

 

話が面白くなるのは圧倒的に後半です。

前半はオカルト的な話がありつつも、現実路線でゆっくり進んでいますが、後半はスピード感が全く違います。急にアクセル全開!しかも道路がない道なき道を踏破し始めます!

歴史上の人物が復活しており、現実世界に関わってきて、主人公達はご都合主義で全ての罠をかいくぐりつつ、最後のボスに挑んでいきます!

テンプレ的なストーリーが展開されつつも、どこか爽快で読んでいて楽しくなってきます。ここまで来るとオカルトではなく、完全なSF作品になってきます。

 

そして、最後に訪れるまさかの真実!これが総門谷の最大の魅力です。

つまらないと思っていた前半のストーリーをもう一度読みたくなってしまう事実が最後に明らかにされます。

この話を30年以上も前に考えていたなんて天才としか言いようがありません!

総門谷。是非読みましょう。スピンオフ作品も出ていますが、私はオリジナルが一番面白かったです。

 

炎立つ

次に紹介するのは大河ドラマにもなった「炎立つ」です。これも全5巻に渡る超大作です。

炎立つ奥州藤原氏に焦点を当てた、一大時代劇となっています。

前九年の役」と「後三年の役」を題材に奥州藤原氏がどのように考え、行動し劉生を極めていったのかを紡ぎ出します。

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炎立つの私が感じる最大のテーマは『男の友情と信念』です。

京都の貴族がなぜ奥州に土着することになったのか?

そして、『蝦夷』の矜恃・血筋・信念を守る為にどのような事を行ったのか?

自己を犠牲にし奥州の安寧の為に尽くすということがどのくらいの覚悟がいることなのか?

が書かれています。

10回は泣きます!間違いなく!

蝦夷という都の人たちから見れば蔑まれていた人たちが実はどのような人々であったか?都の人たちと何か違うところはあったのか?そんなことを考えさせられる超大作です。

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火怨

時は炎立つの時代から大きくさかのぼり、「火怨」は平安時代初頭の時代の話です。

そのときの都は疫病が流行ったり、都の移転などで費用がかかり、民衆の不満が高まっている時代でした。

そういうときに政府というものは外敵を作ろうとします。

「あいつがいるから我々がこんなに辛い思いをしている!」というような理屈です。

 

そのやり玉に挙げられたのが『蝦夷』でした。

坂上田村麻呂を中心に何も敵対行動をとっていない蝦夷に対し、朝廷は戦争を仕掛けます。それも何度も!

蝦夷は地の利を活かし、知恵を絞り朝廷軍を退け続けます。

ですが、朝廷はあきらめず坂上田村麻呂征夷大将軍に任命し蝦夷を滅ぼしにかかります。

 

蝦夷側の大将である阿弖流為は言います。

「戦えば勝てる。だがそれが何になる?結局町は荒廃し、人々の心はすさんでいっている。このままでは子供達に平和な時代を経験させてあげることはできない。」

かなり記憶が曖昧なので、文章は私が作りましたが、こんなことを言っていたと思います。

そして最後に阿弖流為は考え抜いた末に一つの結論に達します。

男が生涯をかけて守るべき人々の為に戦い抜き、最後には自分のしたかったことを全て成し遂げ死んでいく。そんな一大スペクタクルが展開されるのです。

絶対読んでほしい小説ですね!

 

まとめ

高橋先生の小説は「守るべきもののために命を投げ出せる勇気のある男」がたくさん出てきます。本当にかっこよく、読んでいて涙が止まらず感情移入できる作品ばかりです。

まだ読んだことない人は是非読んでみてくださいね!きっとはまりますよ!